2019.12.06 知ってるようで知らない
知ってるようで知らない、最近よく聞くけど実際それってなんなの?っていう建築用語について書き留めておこうと思います。
今回は断熱について。
家づくりにはもはや断熱は欠かせないものです。
断熱材の役割は、外気の暑さ・寒さを遮り、室内温度を一定に保つというものです。
家だけに使われているものではなく、例えば羽毛布団やクーラーボックスにも断熱材は使われていますよ^^
一言で『断熱』と言っても、断熱材には大きく分けて3つの種類があります。
素材や特徴も様々あるので、ちょっと詳しく見てみましょう。
①繊維系断熱材・・・ガラスを繊維状にし、繊維の隙間に空気を閉じ込めたもの
・無機質系断熱材
[グラスウール] 最安値でスタンダード。ガラスという素材の為、防虫被害や火災に強く、防音効果も有り。
[ロックウール] ロックという名の通り玄武岩などが原料。保温性・耐水性に優れ、快適な温度を保ちやすい。
・木質繊維系断熱材
[セルロースファイバー] 古紙の再利用からできる繊維で調湿性に優れる。結露・防火・防虫など、幅広い効果有り。
[インシュレーションボード] 環境に優しい植物繊維。吸音性に優れている。
②発砲プラスチック系断熱材・・・プラを発砲させ、気泡の中に空気やガスを閉じ込めたもの。
[押出発砲ポリスチレン] 湿気に強い特徴を持つ他、ホルムアルデヒドを含んでいない為、安全性にも優れている。
[ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)] 一般的に発泡スチロールと呼ばれる。湿気に強く、軽くて緩衝性が高い。火に弱いのが難点。施工が簡単で比較的安価。
[ウレタンフォーム] 高い断熱性と省エネ。透湿性、耐久性に優れ、比較的高価な部類。
[高発泡ポリスチレン] 柔軟性・断熱性・防水性があり、環境にも優しいポリエチレン樹脂を使用し、有毒性も少ない。
[フェノールフォーム] 耐火性・耐熱性に優れ、燃えても有毒ガスはほぼ出ない為、不燃・準不燃材料として認定。
③天然素材系断熱
[羊毛や炭化コルク] 羊毛衣服をリサイクルしたもの。調湿性に優れ、結露対策には最適。
・・・とても覚えきれませんが、出雲市S邸で使用するものは発砲プラスチック系断熱材の硬質ウレタンフォームで、
我が家で使用するものは繊維系断熱材のグラスウールです。
我が家はコストを抑えて、という理由ももちろんあります!が、閑静な密集住宅地の為、防音性にも拘り、こちらの断熱材を選びました。
というように、どこにお金を掛けるか、何を求めるかの価値観はほんと人それぞれですので、
お金を掛けたからいい、削ったから悪い、というわけではありません^^
このように、我が社ではお客様の価値観に合わせて細やかに対応することが可能です。
参考にしてみてくださいね♪