2019.05.22 新築と中古と。
今回は、設計士であり大工である夫を持つ我が家(F邸)が、
なぜ新築ではなく中古物件を買ったのかというお話を、妻目線で少しだけ。
家のことを考えるに当たって、価値観のズレにぶつかる夫婦はうちだけではないはず。
夫は新築を建てることが夢でした。その夢を叶えてあげたい思いも勿論あったし、
私もそうなるといいなと思っていました。
結婚して、子供の成長に伴って生活環境あれこれを踏まえて考えると、
求めるものも変化して、そろそろ賃貸では手狭だということになりました。
その時、どんどん土地が整備されて新築が建つ中、
増え続ける空き家の存在が気になる妻の私。。
子供の頃から〝古い物〟に惹かれるタイプですが、空き家・・・勿体ないなぁという思いがあり、
中古買わない?と(それなりに住めたら良くない?という感覚で)、夫にその旨を話しました。
無知で好き勝手言うだけの私に、夫は中古物件を買うリスクの話(耐震や断熱、水回り、立地条件等・・・場合によっては新築と同じくらいの予算もかかるから新築の方がいい等)をして、まぁ反対されました。
要するに、中古物件こそ難しいんだと夫。
なら、尚更、中古を生まれ変わらせる方がプロの仕事じゃない!?と私。
そんなやり取りを何年したってこともない・・・。
乗り気じゃない夫と共に、何件の中古物件を回ったってこともない・・・。
でもやはり、沢山の空き家があっても、私達が求める条件(立地・環境)のものには本当に出会えませんでした。妥協するべき?と何度も思いました・・・・。
そして、まぁ物件も縁だと思っていたのですが、縁ですね。
月日が流れたある日、たまたま開いた物件情報に一目ぼれ。
夫が求めていた条件と、私が求めていた条件がバランス良さそうな物件。
それが今回の物件でした。
もちろん、南側の眺めが良くて~とか、
隣近所が離れてて~とか、
そういう希望は叶ってはいませんが、
うまく言えませんがお互いが気持ちよく妥協でき、
やっと夫婦で納得できた物件でした。
家を買って、漠然と、あーしたい こーしたいと思っていましたが、
実際に中古ならではの様々な問題点に出会って、『何を優先にするか』も見えてきました^^
ただ住めたらいい、オシャレならいい、というわけにはいかない現実も突き付けられました・・・。
私は全くの素人なので、理想を並べて口を挟むくらいですが、
それを汲み取ってなんとか形にしようとしてくれている夫や大工さんの仕事ぶりは、
やはり尊敬するものです。
家を建てることと結婚は似てると思うのですが、
家は人そのものと同じのように感じます。
見た目を美しく飾ることはきっといくらでもできるけど、
その土台の見えない部分をしっかり作り上げることは容易なことではなく、
そこに経験や知識や信頼関係は必ず必要であり、
それがこの先に活かされていくということ。
・・・やはり、大工さんの仕事ぶりには頭が上がらないです。。
そして、我が家の完成を楽しみにする気持ち、
今までうちで建てて下さった皆さんも、こんなわくわくして任せてくれていたのかと、
家を買うことへの不安な気持ちも含め、
同じ立場になってやっと知ることができています。
先日この自宅へ行った時、ご近所さんが『こんな大掛かりになるなら、全部崩して新築した方が簡単なんじゃない!?』と言われました。
確かにそうだと思いますーーー!!笑
動かせない柱、老朽化・・・難題が山積みの我が家、悩む夫。。
プロがどう住みやすく変えてくれるか見物です☆
(ちなみに自宅ということで進捗が遅いです💦)